SALAF

サラフについて語る 冒険家 ・ プロスキーヤーの重鎮、三浦氏とのスペシャル対談

サラッとした寝心地は、僕の希望通り。

鈴木:
私は「睡眠環境コーディネーター」と言う資格を持っていまして。それは寝具を作って売っているだけではお客様に共感してもらえない、お客様の気持ちになって考えられるようにということからなんです。今日はそういう観点からお話をお聞きできればと思います。
三浦:
ほう、それは立派ですね。
鈴木:
三浦さんは普段どのくらいお休みになっているんですか。
三浦:
普段は9時に寝て6時に起きています。早寝早起きは昔からですね。
鈴木:
寝具へのこだわりは。
三浦:
汗っかきなのでサラッとした寝心地であること。そういう意味で、このサラフは僕の希望通りですね。人間は皮膚呼吸もしているので、寝ているときベタベタすると新陳代謝の妨げにもなる。実はベタつかないのは大事な要素なんですよ。それと、こう見えても僕は後期高齢者なので(笑)夜中に目が覚めるんです。でも寝にくい寝具だと、一度起きるといつまでも寝られない。これだとすぐにまた眠れるので、今はすごく体が楽ですね。
鈴木公輔さん三浦雄一郎さん
鈴木公輔さん

空気の上で眠る……風が抜ける感覚だね。

鈴木:
われわれの考え方は、空気の上で眠る……夏は涼しい空気、冬は暖かい空気の上で寝ることなんです。夏の場合は、ダクロンが汗を吸収して発散してくれます。だから朝起きても背中がサラサラしていると思うんですが。
三浦:
なるほど。事実そうですよ。風が抜ける感覚だな。年をとると、ベタつきはかぶれや湿疹の元にもなりますからね。実は以前、似たようなものを買ったんですけど、ちょっとプラスチックっぽいというか、こういうしっとりした感じじゃなかった。何が違うんですか。
三浦雄一郎さん
しっかりとした弾力性の秘密、それは日本人ならではの技術。

しっかりとした弾力性の秘密、それは日本人ならではの技術。

ついには、二人とも立ち上がって…

鈴木:
この商品はダブルラッセル編機という機械を使っていて、日本でもこれを作れる工場が数カ所しかないんですね。
何が特徴かというと、一枚の生地の中に空気層を含んでいるんですけど、一階と二階の間に柱を立てている。弾力性を決めるのがこの柱なんです。その太さを微妙に変えることで、今は3種類の柔らかさを作っています。そのあたりの調整には気を使っています。
三浦:
そういった細やかな仕事は、日本人ならではの技術なんでしょうね。
鈴木:
もともとうちは布団カバーとかシーツとか、肌に直接触れるものを扱っていたので、そのあたりはきちんと考えたつもりです。
三浦:
さすが、「睡眠環境コーディネーター」ですね(笑)。

サラフをヒマラヤに持って行きたい。眠りの質が高いほど行動のレベルも上がるからね。

三浦:
実は今度、これをヒマラヤに持って行きたいと思っているんですよ。寝袋の中に敷いてみたい。それのサイズのを作っていただきたいんです。
鈴木:
今は表面にウールを使った冬用の商品も作っているんです。出来たらすぐに使っていただきます(笑)。
三浦:
冒険に行ったときは氷河の上でも寝るんですが、実は氷河の上は意外に温かいんですよ。寒いときは着ればいいんですけど、暑くなると結構汗をかいてベタベタする。そういうときにも、これがあればいいなあ。そうそう、今は山がブームですから、キャンプやアウトドア用にもいいですよ、きっと。
ザックの背中部分にも、汗をかくのでいいんじゃないかな。
鈴木:
アイデアをたくさんいただいてありがとうございます(笑)。
三浦:
僕にとって「眠り」とは、よく運動して、その疲れをとるための大事な手段です。よく言われることですが、眠りは人生の3分の1だから本当に大切です。安眠できるかで人生の質が変わる。何より、眠りの質が高いほど行動のレベルも上がりますからね。
サラフをヒマラヤに持って行きたい。眠りの質が高いほど行動のレベルも上がるからね。
三浦雄一郎さん
三浦雄一郎さん プロスキーヤー、冒険家
1932年生まれ。北海道大学獣医学部卒業。’64イタリア・キロメーターランセに日本人として初めて参加、当時の世界記録樹立。’66年富士山直滑降。’70年エベレスト・8000m世界最高地点スキー滑降を成し遂げ、その記録映画はアカデミー賞を受賞。’85年世界七大陸最高峰のスキー滑降を完全達成。2003年、次男の豪太とともに世界最高峰エベレスト山(8848m)登頂。当時の世界最高年齢登頂(70歳)と初の日本人親子同時登頂の記録を樹立。’08年5月、75歳にして2度目のエベレスト登頂成功。
広域通信制高校、クラーク記念国際高等学校・校長。記録映画、写真集、著書多数。
三浦雄一郎さんスキー姿
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